座定
ざじょう
名詞
標準
文例 · 用例
かくて虹汀は心静かに座定を出で、家人を招き集めて演べけるやうは「吾、法力によつて、呉家の悪因縁を断つ事を得たり。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
礼おわり、座定まって、孔明の来意を聞くと、隠士は呵々と笑って、「この老夫は、山野の世捨て人で、何も世の中の人へ尽すことはできないと思うていたところへ、丞相が駕をまげ給わんなど、望外のよろこび、いや畏れ多い次第です。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
」答へ白さく、「御母を取り、大|湯坐・若|湯坐定め(御母を取り……湯坐に定めてと訓む方が正しいであろう。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
」答へ白さく、「御母を取り、大|湯坐・若|湯坐定め(御母を取り……湯坐に定めてと訓む方が正しいであらう。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
よく、坐定、立定、火定などといつて、大悟した大往生のやうに名僧傳に書いてある死に方なども、あれは、禪からいつても、滿點ではないらしい。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
坐定はもつとも多く、火定は惠林寺の快川などがやつて有名であり、女でも鎌倉の惠春尼のやうな美僧さへやつて見せてゐるが、立定では、妙心寺の關山和尚があるのみである。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
なるほど、さういはれてみると、火定でも、坐定でも、意識がある。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫