霊集
れいしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
二、死霊集会の所在 沃化銀板――すでに感光している乾板を前にして、法水もさすが二の句が継げなかった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ボズラ(死海の南方)の荒野にあって、昼は鬣狗が守護し、夜になると、魔神降下を喚き出すと伝えられる――死霊集会の標なんだよ」と法水は横なぐりに睫毛の雪を払って、云った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
眼前に死霊集会の標を眺めていても、それをモーゼみたいに、壊さねばならぬ義務はないと思うよ」「そうすると」熊城は衝くように云った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
石鎚山や白山の開闢に関する縁起は、大体に於て信ずるに足るものであるが、夫にも優りて『性霊集』に載っている「沙門勝道歴山水瑩玄珠碑並序」の文は、弘法大師の作に係り、当時の記録であるから、思想を知る上にも登山の困難を知る上にも、甚だ貴重なる文献である。
— 木暮理太郎 『山の今昔』 青空文庫
その事は空海の性靈集中の碑文に見え、またそれによつて書いたと見える元亨釋書にも見えてゐる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
その文に引いてある僧の空海著「性靈集」にあると云ふ寒林獨座草堂曉 三寳之聲聞一鳥一鳥有聲人有心 性心雲水倶了々といふ詩偈もさすがに大師の凡人ならぬ心境を傳へ、清淨の氣自ら迫る心地を覺えたのであつた。
— 今井邦子 『佛法僧』 青空文庫
中にも大師の乘船は、最も困難なる航海を續けたことは、大師の作られた「爲大使與福州觀察使書」(『性靈集』卷五)に、忘身衝命、冒死入海。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
貪早達京(『性靈集』卷五)。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫