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嚢中

のうちゅう
名詞
1
標準
in a bag or one's purse
文例 · 用例
大変に御馳走があって二の膳付の豊富な晩食を食わされたのでいささか嚢中の懸念があったではないかと思う。
寺田寅彦 初旅 青空文庫
憫むべし晩成先生、|嚢中自有銭という身分ではないから、随分切詰めた懐でもって、物価の高くない地方、贅沢気味のない宿屋を渡りあるいて、また機会や因縁があれば、客を愛する豪家や心置ない山寺なぞをも手頼って、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州の或|辺僻の山中へ入ってしまった。
幸田露伴 観画談 青空文庫
」 私は自分の財布を取出し、嚢中の金額を調べて外務大臣に報告した。
太宰治 惜別 青空文庫
憫む可し晩成先生、|嚢中自有銭といふ身分では無いから、随分切詰めた懐でもつて物価の高くない地方、贅沢気味の無い宿屋を渡りあるいて、又機会や因縁があれば、客を愛する豪家や心置無い山寺なぞをも手頼つて、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州の或|辺僻の山中へ入つて仕舞つた。
幸田露伴 観画談 青空文庫
去りながら外面に窮乏を粧ひ、嚢中却て温なる連中には、頭から此一藝を演じて、其家の女房娘等が色を變ずるにあらざれば、決して止むることなし。
泉鏡太郎 蛇くひ 青空文庫
蕪村は「諸流を尽くしこれを一嚢中にたくわえ自らよくその物をえらび用にしたがっていだす」と言っているそうである。
寺田寅彦 俳諧瑣談 青空文庫
嚢中|已に自ら有り、漫に沽うを愁うるなかれかね」 狐は言った。
田中貢太郎 酒友 青空文庫
肥えた馬、軽い裘、ひどく立派な旅装をしていたが、嚢中には宝玉がみちていた。
田中貢太郎 西湖主 青空文庫
作例 · 標準
大切な書類は、いつも嚢中に入れて持ち歩いている。
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旅先で急な出費があったが、幸い嚢中に十分な現金があった。
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彼は、交渉の切り札をまるで嚢中の物のように大事にしていた。
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