朝餉
あさげ
名詞頻度ランク #4338 · 青空 110 例
標準
breakfast
文例 · 用例
ああ、するどき薄刃をさげ、左手をもつて敵手に揖す、はや東雲あくる楢の林に、小鳥うたうたひ、きよらにわれの血はながれ、ましろき朝餉をうみなむとす。
— 萩原朔太郎 『決鬪』 青空文庫
翁は煩わしく雫を払いながら朝餉を少し食べた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
翁は朝餉を食べ終ると冷えた身体を撫でさすりいささかの暖味に心を引立たして貰って、きょうの旅路の踏出しにかかった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
〔天狗蕈 けとばし了へば〕天狗蕈、けとばし了へば、親方よ、朝餉とせずや、こゝな苔むしろ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
それは彼の田舎の家の前を通っている街道に一つ見窄らしい商人宿があって、その二階の手摺の向こうに、よく朝など出立の前の朝餉を食べていたりする旅人の姿が街道から見えるのだった。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
それは一人の五十がらみの男が、顔色の悪い四つくらいの男の児と向かい合って、その朝餉の膳に向かっているありさまだった。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
朝なお早ければ街はまだ往来少なく、朝餉の煙重く軒より軒へとたなびき、小川の末は狭霧立ちこめて紗絹のかなたより上り来る荷車の音はさびたる街に重々しき反響を起こせり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
高角度に写された煙突から朝餉の煙がもくもくと上がり始めると、あちらこちらの窓が明いて、晴れやかな娘の顔なども見える。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
作例 · 標準
朝餉の例文