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郎従

ろうじゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
相州さまがその年来の郎従の中で、特に功労のあつたものをこんど侍に取り立てたい、それに就いておゆるしを得たく参上いたしましたと気軽に将軍家へ申し上げたところが、将軍家はにつこりお笑ひになつて、考ヘテミマシタカ「え、何事でございませう。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
二日、癸卯、天晴、今度叛逆の張本泉小次郎親平、建橋に隠れ居るの由、其聞有るに依りて、工藤十郎を遣はして召さるる処、親平左右無く合戦を企て、工藤並びに郎従数輩を殺戮し、則ち逐電するの間、彼の前途を遮らんが為、鎌倉中騒動す、然れども、遂に以て其行方を知らずと云々。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
そうして「川上音二郎従軍日記」とかいう看板をあげて、市村座で第二回の戦争劇を開演すると、これがまた大当りに当たった。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
唯迷惑の外なし、爰に火光、河の向に当つて、奇特を見るの間郎従四人|忽ち死亡す、而るに忠常彼の霊の訓に依つて、恩賜の御剣を件の河に投入れ、命を全うして帰参すといふ。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
また同書(文治五年九月七日条)に、泰衡の郎従由利八郎の梶原景時を罵倒するの言を記して、「故御館(泰衡)は秀郷将軍嫡流の正統として、已上三代鎮守府将軍の号を汲む」とあって見れば、奥州においてもかく主張していたことは疑いを容れないのである。
喜田貞吉 奥州における御館藤原氏 青空文庫
爰に火の光に当りて、河向に奇特を見るの間、郎従四人忽ち死亡す。
木暮理太郎 春の大方山 青空文庫
「折よく、いて下さればよいがな」 貞盛は馬の上から、供の郎従たちへ、何度もいった。
吉川英治 平の将門 青空文庫
新緑の豊田の館では、もう先に、彼の便りで知っていたので、彼がここに着く日には、一族郎従が出揃って、門に、凱旋の主を待っていた。
吉川英治 平の将門 青空文庫