飼い殺し
かいごろし
名詞
標準
keeping a domestic animal beyond its useful life
文例 · 用例
五十人の研究の中でただの一つでも有利な結果が飛び出せば、それから得られる利益で、学者の五十人くらい一生飼い殺しにしても、なお多大の収益があるからとのことであった。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
とにかく日本などでは、まだなかなかそういう遠大な考えで学者の飼い殺しをする会社はそう多数にはあるまいと思われる。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
生ぬるい自由なんて、飼い殺しと同じだ。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
父は母と相談して、生涯飼い殺しにしたいと言っていたが、そうもできないものと見えてその後払下げになってしまった。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
その残忍非道な人間のために、こんな狂人地獄に陥れられて、一生涯、飼い殺しにされているなんて……僕にはトテモ我慢が出来ないのですから……」「ウン……まあやって見るさ」 正木博士は如何にも気のなさそうにこう云った。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
女中だって給金を貰うのに、わたしは着物一枚作って貰えず、一生飼い殺しにされるのかと、喰ってかかる。
— 豊島与志雄 『庶民生活』 青空文庫
最近まで、報知新聞に伊沢の婆さんという、矢野龍渓、小栗貞夫、三木善八の三代にわたってその俥をひいた爺さんの女房が飼い殺しになっていて、山県公の遊び振りや三谷の贅沢振り、今戸の寮に住む人々の風流振りを話したものである。
— 佐藤垢石 『みやこ鳥』 青空文庫
登志とてもすでに不要の存在であるが、かなり働き者であるし、神棚の下の張り番もあるので、飼い殺しの気持に傾いていた。
— 坂口安吾 『保久呂天皇』 青空文庫
標準
keeping a person on the payroll without utilizing their skills