皮衣
かわごろも異読 かわぎぬ
名詞多音語
標準
fur coat
文例 · 用例
桃色の変色してしまったのを重ねた上に、何色かの真黒に見える袿、黒貂の毛の香のする皮衣を着ていた。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
ポルトラ・コジューハ これは『皮衣一枚半』といふ意味の、如何にも小露西亜人らしい滑稽きはまる渾名であるが、果して実在の人物か仮装の人か不明なるも、恐らく波蘭に対するウクライナ解放運動に活躍せし英雄ならん。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
それは五人とも別々で、石造皇子には天竺にある佛の御石の鉢、車持皇子には東海の蓬莱山にある銀の根、金の莖、白玉の實をもつた木の枝一本、阿倍の右大臣には唐土にある火鼠の皮衣、大伴の大納言には龍の首についてゐる五色の玉、石上の中納言には燕のもつてゐる子安貝一つといふのであります。
— 和田萬吉 『竹取物語』 青空文庫
第三番の阿倍の右大臣は財産家でしたから、あまり惡ごすくは巧まず、ちょうど、その年に日本に來た唐船に誂へて火鼠の皮衣といふ物を買つて來るように頼みました。
— 和田萬吉 『竹取物語』 青空文庫
やがて、その商人は、やう/\のことで元は天竺にあつたのを求めたといふ手紙を添へて、皮衣らしいものを送り、前に預つた代金の不足を請求して來ました。
— 和田萬吉 『竹取物語』 青空文庫
大臣は喜んで品物を見ると、皮衣は紺青色で毛のさきは黄金色をしてゐます。
— 和田萬吉 『竹取物語』 青空文庫
さゝぎの皮衣を着て来たともあり、ひとり虫の衣を着て来たともあり、鵝或は蛾の字が宛てられて居る。
— 折口信夫 『霊魂の話』 青空文庫
動物の保存といふことはどういふことかと申しますと、昔は支那人は孔子樣なども裘即ち皮衣を着ましたが、漢代以後織物の發達から皮衣の用途がだん/″\薄らいで來て居つたのであります。
— 内藤湖南 『近代支那の文化生活』 青空文庫
作例 · 標準
極寒の地へ赴く探検隊は、アザラシの毛皮で作られた特製の皮衣に身を包んでいた。
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「うわ、この皮衣、すごく手触りが良くて信じられないくらい暖かいね」とため息をついた。
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古事記などの神話の世界では、神々が鹿の皮衣をまとって狩りをする場面が登場する。
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北風が吹き荒れる真冬の海へ、漁師たちは分厚い皮衣を羽織って向かっていった。
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