打ち返す
うちかえす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to return a punch
文例 · 用例
断崖の下に少しばかりの渚があり、それにさざなみが打ち寄せ打ち返すさまなどは、アトラアニなどがさうでした。
— 木下杢太郎 『伊豆伊東』 青空文庫
そんな時には弱い子供に打たれても、打ち返す力さえ出ないのである。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
また保夫は、打たれて打ち返す男ではなく、心に氷のような侮蔑を含んで眉毛も動かさないであろうことを知っていた。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
(四月十三日) 左千夫いふ、俳句に畑打といふ題が春の季になり居る事心得ず、畑を打ち返すは秋にこそあれ、春には畑を打ち返す必要なきなり、もし田を打ち返す事ならばそれは春やや暖くなる頃に必ずするなり、云々。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
関東北国などにては秋の収穫後、田はそのままに休ませある故春になりてそを打ち返すものなれど、関西にては稲を刈りたる後の田は水を乾して畑となし麦などを蒔くならひなれば春になりても打ち返すべき田なきなり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
何かそれは復讐めいた色艶にさえ矢代は感じ、一寸息苦しい思いになって俄に打ち返す言葉も出なかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
しかし、血を血で打ち返す極悪伊右衛門の再生こそ、真実里虹にほかならないであろう。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
又或る時には世の中の隅から隅までその中に蠢いて居、哀れに小っぽけな自分までが厭わしく醜くて自分の命、人の命などが何のために如何うしてあるのか無茶苦茶に成って仕舞った時も有ったけれ共、大海の底の水は小揺ぎもしない様に、幾多の心の大波の打ち返す奥の奥には「私のお久美さん」が静かに安らかに横わって居た。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to hit (the ball) straight back
作例 · 標準
例句
標準
to plow up
作例 · 標準
例句
標準
to renovate (cotton fabric)
作例 · 標準
例句
標準
to break and recede (of waves)
作例 · 標準
例句