生卵
なまたまご
名詞
標準
raw egg
文例 · 用例
前夜の女がいひつけておいた辨當を持つて來て、こんな山の中で何も菜がないから生卵などではどうかと聞く。
— 長塚節 『旅の日記』 青空文庫
辨當の菜に生卵は少し困つたことだと思つたが、女の濁つたやうな太い訛つた聲で然かも膝をついて丁寧にいふのが氣に入つたから余は即座にそれでもいゝといつた。
— 長塚節 『旅の日記』 青空文庫
食物にも好悪の感覚が鋭く、私の下宿にゐる間は、大抵生卵を一つこわして、三杯くらゐの飯にぶつかけて食ふのが例であつた。
— 徳田秋聲 『亡鏡花君を語る』 青空文庫
私を神様か何ぞのように大切にかけて、生卵や果物なぞを特別に沢山下すって御機嫌を取りながら、否応なしに競技に引っぱり出されるのでした。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
しと/\と降る、まつたく春雨だ、その音に聴き入りながらちびり/\と飲む、水烏賊一尾五銭、生卵弐個五銭、酒二合十五銭の散財だ、うれしかつた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
翌朝保が「わたくしは今朝は生卵にします」といった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
」五百は生卵を食べた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
おかあさんは、熱があるので、パンはほしくないといって、うなぎのきもと、生卵を一つ食べました。
— 林芙美子 『お父さん』 青空文庫
作例 · 標準
熱々のご飯の真ん中に窪みを作り、新鮮な生卵を割り入れて醤油をひと回しした。
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すき焼きの濃厚なタレが絡んだ肉を、溶いた生卵にくぐらせて食べる瞬間が至福だ。
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生卵を食べる習慣がない外国人観光客は、卵かけご飯を見て驚愕することがある。
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