貼札
貼札
名詞
標準
文例 · 用例
七重の瀧の茶店で「燒饅頭」と貼札したものを試みに注文したら、丸いパンのやうなものに味噌※を塗つたものであつた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
ええ、あんな裏土塀の壊れ木戸に、かしほんの貼札だ。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
公園事務所の扉には、もう初夏の夜間開場をする予告の貼札も見えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
―― それは、白山の家を出て、入費のかからない点、屈竟ばかりでなく、間近な遊山といってもいい、植物園へ行って、あれから戸崎町の有名な豆府地蔵へ参ろうと、御殿町へ上ると、樹林|一構、奥深い邸の門に貼札が見えたのです――鷺流狂言、開興。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
保さんは父が大きい本箱に「江戸鑑」と貼札をして、その中に一ぱい古い「武鑑」を収めていたことを記憶している。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
貼札は間もなく警吏が剥いで廻つたが、市中には写し伝へたものが少く無かつた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
」 此貼札に更に紙片を貼り附けて、「右三日之間|令掲示候間、猥に取除候者あらば斬捨可申候事」と書いてあつた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
表に「自転車無料であづかります」と貼札してある。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫