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植木職

うえきしょく
名詞
1
標準
文例 · 用例
葛岡はすっかり池上の抱えの植木職の気になって、「旦那の仰っしゃるそれは――」と相手の呼名まで敬って夏の庭木の手入のことか何かを仕方話で説明しています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
「旦那、まあ、お静に」 といって葛岡は、持前の腕力で、じいわり締めて抱え、すっかり旦那の抱えの植木職の務めになり切って、他事なく池上を寮へ送り込みました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
姉は自分から好きこのんで、貧しいこの植木職人と一緒になったのであった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
そして、ろっかん山のきつねは、月のいい晩なんかそのかげで、胡弓をひくまねなんかしとるげなが」と、植木職人の安さんがいいました。
新美南吉 和太郎さんと牛 青空文庫
しかも日を経るに随って、蛙は一匹に止らず、二匹三匹と数増して、果は夜も昼も無数の蛙が椽に飛び上り、座敷に這込むという始末に、一同も是れ尋常事でないと眉を顰め、先ずその蛙の巣窟を攘うに如ずと云うので、お出入りの植木職を呼あげて、庭の植込を洗かせ、草を苅らせ、池を浚わせた。
岡本綺堂 池袋の怪 青空文庫
植木職人の風をした私は高林家の裏庭にジッと跼んで時刻が来るのを待った。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫
するとこのとき、その萩乃の忘れたことのないあの若い植木職の声が朗々とひびいてきたのです。
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫
されば縁日の露店に箱庭の人形、家、橋、船、家畜の類、実生の苗木と共に売行よく、植木職が小器用にしつらえたものより、各自に手づくりするを楽しみとし、船板の古びたるなぞで頃あいの箱をものし、半日の清閑をその造営に費やす、いと興あることどもかな。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫