雪女郎
ゆきじょろう
名詞
標準
snow woman
文例 · 用例
「こんな、寂しい時の、可恐いものにはね、鎧なんか着たつて叶はないや……向つて行きや、消つ了ふんだもの……此から冬の中頃に成ると、軒の下へ近く來るつてさ、あの雪女郎見たいなもんだから、」「然うかなあ、……雪女郎つて眞個にあるんだつてね。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
こりゃ、赤前垂より、雪女郎で凄うても、中の河内が可いかも分らん。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
)とまた、悪く抜衣紋で、胸を折って、横坐りに、蝋燭火へ紙火屋のかかった灯の向うへ、ぬいと半身で出た工合が、見越入道の御館へ、目見得の雪女郎を連れて出た、化の慶庵と言う体だ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
雪は彼女の上に容赦なく降積んで、さながら越路の昔話に聞く雪女郎のような体になった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
私は尚も言葉をつづけて、私、考えますに葛の葉の如く、この雪女郎のお嫁が懐妊し、そのお腹をいためて生んだ子があったとしたなら、そうして子供が成長して、雪の降る季節になれば、雪の野山、母をあこがれ歩くものとしたなら、この物語、世界の人、ことごとくを充分にうっとりさせ得ると、信じて居る。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
けれども、肝心な雪女郎と山姫が長襦袢で顕れたようなお話で、少くとも御覧の方はさきをお急ぎ下さるであろうと思う、で、簡単にその次第を申上げる。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
する事も、いう事も、かりそめながら、懐紙の九ツの坊さんで、力およばず、うつくしいばけものの、雪おんな、雪女郎の、……手も袖もまだ見ない、膚であいた室である。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
が、由来|宿業として情と仇と手のうらかえす雪女郎は、東雲の頃の極寒に、その気色たちまち変って、拳を上げて、戸を煽り、廂を鼓き、褄を飛ばして棟を蹴た。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
作例 · 標準
昔話には雪女郎の恐ろしい話が多い。
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白い着物をまとった雪女郎が森の中に現れた。
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彼は雪女郎の美しさに魅せられた。
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