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中殿

ちゅうでん
名詞
1
標準
文例 · 用例
という句を得たまいて、ひそかに御懐に協いたるよう思したまいたる時、文時もまた句を得て、西の楼 月 落ちたり 花の間の曲、中殿 灯 残えんとす 竹の裏の声。
幸田露伴 連環記 青空文庫
茶腹が鳴るワ」「森越中殿、其許は御裕福でござろう、塩という財源をひかえておらるるからナ」「御冗談でしょう。
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫
「いや、庭内に稲荷の御祠があると女中殿から聴いて、ちょっとお参りの為に」 尼さんでも稲荷信心。
江見水蔭 備前天一坊 青空文庫
いわんや中殿の屋上に十二聖徒の立像が巴里を見張っていることや、その有名な塔のうえに、より有名な異形変化の彫刻が、これもおなじく巴里を見張っていることやなんか――有名だから誰でも知ってる。
ノウトルダムの妖怪 踊る地平線 青空文庫
温和しい人ですから口には出しませんが、おそらく四六時中殿下のことのみを考えているのでしょう」とカ氏も暗然たる面持をした。
橘外男 ナリン殿下への回想 青空文庫
何か、独り黙考している藤吉郎の前へ、小侍が、「竹中殿がお見えなされました」 と、告げた。
第三分冊 新書太閤記 青空文庫
堀尾、蜂須賀のふたりは、後に残って、「では、わたくしどもは、竹中殿の御全快まで、これにおりまして」「むむ、半兵衛の看護を頼んだぞ。
第四分冊 新書太閤記 青空文庫
奥殿と中殿とのあいだを渡してある唐橋の欄に立って望むと、無数の舞扇を重ねたような天守閣の五層の廂と、楼門の殿閣の大廂とは、見事な曲線を宙に交錯させている。
第六分冊 新書太閤記 青空文庫