那伽
那伽
名詞
標準
文例 · 用例
インドの那伽を古来支那で竜と訳したが、インドの古伝に、那伽は人面蛇尾で帽蛇を戴き、荘厳尽くせる地下の竜宮に住み、和修吉を諸那伽の王とす。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
一八九六年版、クルックの『北印度俗間宗教および民俗誌』二巻一二二頁に拠れば、その頃西北諸州のみに、那伽すなわち帽蛇崇拝徒二万五千人もあった。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
昔アリア種がインドに攻め入った時、那伽種この辺に栄え、帽蛇を族霊としてその子孫と称しいた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
かく那伽はもと帽蛇の事なるに、仏教入った頃の支那人は帽蛇の何物たるを解せず、その霊異にして多人に崇拝さるる宛然支那の竜同然なるより、他の蛇輩と別たんとて、これを竜と訳したらしい。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
ただしインドにおいても那伽を霊異とするより、追々蛇以外の動物の事相をも附け加え、上に引いた『大孔雀呪王経』に言わるる通り、二足四足多足等支那等の竜に近いものを生じたが、今に至るまで本統の那伽は依然帽蛇で通って居る。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
帽蛇は今も梵名ナーガで専ら通りおり、那伽は漢訳仏典の竜なる由は既述竜の話で繰り返し述べた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
禅を哲学的に見れば昔の禅学は一方において那伽閼剌樹那(二四)のインド否定論に似ており、また他方においては商羯羅阿闍梨の組み立てた無明観(二六)に似たところがあるように思われる。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
(天下皆謂章第六十七)二四 那伽閼剌樹那――釈迦没後七百年頃南インドに生れる。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫