檣上
しょうじょう
名詞
標準
文例 · 用例
然れば奇怪の船、我に信號を試みんとならば、果して如何なる手段をか取ると瞻めて居ると、忽ち見る、海蛇丸の、檣上、檣下、船首、船尾、右舷、左舷に閃々たる電燈輝き出でゝ、滿船を照す其光は白晝を欺かんばかり、其光の下に一個の異樣なる人影現はれて、忽ち檣桁高く信號旗が上つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
檣上の小宣伝家は、相手が唖であり、聾である――或いは聾であるが故に唖であり、唖であるが故に聾――どちらでもかまわないが、これは相手にはならないと見て、また開き直って、次なる出鱈目の用意にとりかかった時、はじめて下から音声がありました。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
天風捲海動乾坤、万丈浪花檣上翻、探句試題此光景、乱山堆裏一船奔。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
十分後、檣上の水夫長は半浬も前方へ逃げのびて海上へ浮び上った鯨群を発見した。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫
そして、檣上の水夫長の掛声に従って、砲口を右に左に操縦する。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫