此彼
これかれ
名詞
標準
this and that
文例 · 用例
この歌を此彼あはれがれども一人も返しせず。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
あるいは一人と一人との私交なれば、近く接して交情をまっとうするの例もなきに非ざれども、その人、相集まりて種族を成し、この種族と、かの種族と相交わるにいたりては、此彼遠く離れて精神を局外に置き遠方より視察するに非ざれば、他の真情を判断して交際を保つこと能わざるべし。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫
そもそも文学と政治と、その世に功徳をなすの大小いかんを論ずるときは、此彼、毫も軽重の別なし。
— 福沢諭吉 『学校の説』 青空文庫
ひろく万国の歴史を読み、治乱興廃の事跡を明らかにし、此彼相比較せざれば、一方に偏するの弊を生じ、事にあたりて所置を錯ること多し。
— 福沢諭吉 『学校の説』 青空文庫
然ばすなわち我が輩の所業、その形は世情と相反するに似たりといえども、その実はともに天道の法則にしたがいて天賦の才力を用ゆるの外ならざれば、此彼の間、毫も相戻ることなし。
— 福沢諭吉 『中元祝酒の記』 青空文庫
国文の典型たる『土佐日記』に、筆者貫之朝臣の一行が土佐を出てより海上の斎忌厳しく慎みおりしに、日数経てやっと室津に着き、「女これかれ浴みなどせむとて、あたりの宜しき所に下りて往く云々、何の葦影に託けて、ほやのつまのいずし、すしあはびをぞ、心にもあらぬ脛にあげて見せける」。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
赤倉に比較すると、温泉はかれにあつて、山はこれかれに勝ること数等である。
— 田山録弥 『スケツチ』 青空文庫
又、或時には、「あるものと忘れつゝなほなき人をいづらと問ふぞ悲しかりける」といひける間に鹿兒の崎といふ所に守のはらからまたことひとこれかれ酒なにど持て追ひきて、磯におり居て別れ難きことをいふ。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
作例 · 標準
道端に落ちている此彼(これかれ)の小石を拾い集めて、子供はポケットをいっぱいにした。
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会議では、此彼(これかれ)の話題が飛び交い、本題になかなか入れなかった。
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彼女は、部屋を片付けずに此彼(これかれ)の物を散らかしたままにしておく癖があった。
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標準
this person and that person
作例 · 標準
彼は、此彼(これかれ)の知人に声をかけ、パーティに招待した。
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あの店では、此彼(これかれ)の有名人が目撃されているらしい。
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会議で発言を求められた彼は、此彼(これかれ)の同僚に目をやりながら、ゆっくりと話し始めた。
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