寥廓
寥廓
名詞
標準
文例 · 用例
天地|寥廓、しかも足もとではすさまじい響きをして白煙|濛々と立ちのぼりまっすぐに空を衝き急に折れて高嶽を掠め天の一方に消えてしまう。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
」 四顧寥廓として、ただ山水と明月とあるのみ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
寥廓なる天の下、蕭瑟なる林の裏、幽冷なる池の上に音と云う程の音は何にも聞えぬ。
— 夏目漱石 『幻影の盾』 青空文庫
寥廓たる万古の沙漠を左右にして寝て居るのかと思ふと、此沙漠の中から予言者が起つたり、行き暮れた旅客に謎を投げると云ふスフインクスの伝説が生じたりするのも自然らしい事の様に感ぜられた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
寥廓の不動なる路彼れを塞ぎ、暗き地牢の底に其力を涸しながら、昏睡せる人の無感覚こそやがて其「生」なれ。
— 與謝野寛 『失楽』 青空文庫
それは末尾に「委時去害、依托丘山、循遊寥廓、与鬼為隣、……」という十六句があるからである。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫