男主
おとこあるじ異読 おとこしゅう
名詞
標準
male head of a household
文例 · 用例
荒れた所もないが、男主人の平生住んでいない家は、どことなく寂しい空気のたまっている気がした。
— 初音 『源氏物語』 青空文庫
女主人公は、少佐位の未亡人で、男主人公は、学殖のある紳士――先づ資産のある大学教授位の位置とする、女主人公の未亡人と、此の大学教授の細君とは、学校朋輩で、殆んど姉妹同様の間柄、そして此の教授夫人は、基督教信者の、常に博愛事業などに奔走する立派な奥方でもあるのだ。
— 二葉亭四迷 『未亡人と人道問題』 青空文庫
なぜなら、「この心の誇り」の男主人公は、無駄な時間をトランプ遊びについやして、空虚に愛情ばかりをせがんでいる妻をもつ科学者だった。
— 宮本百合子 『文学と生活』 青空文庫
彼女が手伝って掃除すると、まめやかな男主は、手製のおしるこを彼女にと進めたりした。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
野田と云う家には男主人はいない。
— 芥川龍之介 『春の夜』 青空文庫
著者は元よりフオーストの如き哲学的生産の男主人公を作る可き戯曲家にはあらざりし。
— 北村透谷 『「歌念仏」を読みて』 青空文庫
ルミ子を雇い入れるとき、男主人がなんとなく真剣な顔付で、「このへんの流儀で、ヒッパリをやらなきゃ競争ができないから、ぼくとしちゃアしたかアないが、身を入れてつとめて下さい。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
けれども女主人や侍女たちや訪客たちの明るい笑声の蔭に男主人の姿だけがだんだん暗く悲しく苦しげなカゲリを深め、いつも何かを逃げるような、逃げたいような哀れさの深まるのを見るにつけ、克子はそれを見る苦しさにも堪えがたかったし、それでなくとも、あまりに長くつづきすぎる談笑について行けなくなるのであった。
— その十四 ロッテナム美人術 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
例句