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小婢

しょうひ
名詞
1
標準
文例 · 用例
粮と温石と凍餓共に救う、万全の策だったのである、けれども、いやしくも文学者たるべきものの、紅玉、緑宝玉、宝玉を秘め置くべき胸から、黄色に焦げた香を放って、手を懐中に暖めたとあっては、蕎麦屋の、もり二杯の小婢の、ぼろ前垂の下に手首を突込むのと軌を一にする、と云って斥けた。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
小婢の利休の音も、すぐ表ての四条通ではこんなふうには響かなかった。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
小婢が上って来て、部屋には便利炭の蝋が匂った。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
喬は満足に物が言えず、小婢の降りて行ったあとで、そんなすぐに手の裏返したようになれるかい、と思うのだった。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
女は帰って、すぐ彼は「ビール」と小婢に言いつけた。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
黒紋付を着た宜い老婢が一人、小婢を一人|随へて、あとから静かに付き添つて来る、……やがて薄い涙で曇つた宗右衛門の眼に、拡大されて映つた二人の娘の姿が、静まり返つた人々の間を通つて、お辻の寝棺の傍に近づいた。
岡本かの子 老主の一時期 青空文庫
」「おや、そうですか、小婢がついて。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」「娘さんも小婢も遁がした。
泉鏡花 日本橋 青空文庫