朱漆
しゅうるし
名詞
標準
vermilion lacquer (made by mixing vermilion into clear lacquer)
文例 · 用例
尤も屠蘇そのものが既に塵埃の集塊のようなものかもしれないが、正月の引盃の朱漆の面に膠着した塵はこれとは性質がちがい、また附着した菌の数も相当に多そうである。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
朱漆で塗った地に黒漆でからすの絵を描いたその下に烏丸枇杷葉湯と書いた一対の細長い箱を振り分けに肩にかついで「ホンケー、カラスマル、ビワヨーオートー」と終わりの「ヨートー」を長く清らかに引いて、呼び歩いていたようにも思うし、また木陰などに荷をおろして往来の人に呼びかけていたようにも思う。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
大方、石塔に入れる朱漆の残りを貰ったものであろう。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
「金の脇立物、朱漆の具足の士と槍を合せたが、その武者振見事であった」と語った処が、その武者が主人の河内であることが判り、互に奇遇を嘆じたと云う話がある。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
谷中は寺の多い処だからでもあろうか、朱漆の所々に残っている木魚や、胡粉の剥げた木像が、古金と数の揃わない茶碗小皿との間に並べてある。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
裏を返して見れば、天民謹んで刻すとあり、厨子の裏に朱漆にて清水助右衞門と記して有りますを見て、清次は小首を傾け。
— 三遊亭圓朝 『西洋人情話英国孝子ジョージスミス之伝』 青空文庫
屋号を朱漆で書いた墨塗の菓子箱が奥深く積み重ねてあって、派手な飾りつけは見せていない。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
蓋には、鱗のかたに研きをかけた松の皮をそのまま用いて、上には朱漆で、わからぬ書体が二字ばかり書いてある。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
作例 · 標準
新しい品種を導入したことで、農作物の収量が増加した。
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