汲み立て
くみたて
名詞
標準
文例 · 用例
厚い錫の茶碗の中に、汲み立ての冷水を盛つて飮むのである。
— 萩原朔太郎 『ラムネ・他四編』 青空文庫
三篇追加といへば落語に所謂「汲み立て」のすぐ次の章の両国風物詩であるから、云ふまでもなく夏景色。
— 正岡容 『旧東京と蝙蝠』 青空文庫
私も汲み立ての冷たい水でサイダや果物などを冷やすために、バケツで二三杯汲んで來たが、すると、薄暗い路次で立ち話をしてゐた長屋の主婦が、「別莊の人は勝手に人の水を使つて、後を放散らかして歸つて行くんだからいゝや。
— 正宗白鳥 『水不足』 青空文庫
若旦那の兵三郎はまた恐ろしい暑がりやで、あんな晩は寢る前に裏の井戸端へ行つて、汲み立ての水で身體を拭くんです。
— 秤座政談 『錢形平次捕物控』 青空文庫
若旦那の兵太郎はまた恐ろしい暑がりやで、あんな晩は寝る前に裏の井戸端へ行って、汲み立ての水で身体を拭くんです。
— 秤座政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
汲み立ての冷たいのが欲しいな」 と伸びをする、眼をこする、なかなか体は起こさない。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫