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拡声機

かくせいき
名詞
1
標準
文例 · 用例
前に悪い印象を受けたのは、拡声機のラツパで聴いた為であることが、ここに於て始めてわかつた。
萩原朔太郎 ラヂオ漫談 青空文庫
これは、戦争中に拡声機が電力の不足でだめになったので、一時休止していたのだそうだが、戦争がすんで電力の使用が少し緩和されると同時に、またすぐはじめられたのだ。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
やっぱり廊下の拡声機から、当直の事務員のおそろしく緊張した口調のニュウスが、いろいろと報告せられるのだ。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
と、ここまでお昼ごはんの後の休憩を利用して書いたのだが、突然、廊下の拡声機が、新館の全塾生はただちに新館バルコニイに集合せよ、という命令を伝えた。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
その夜、摩擦がすんで、報告の時間に、アメリカの進駐軍がいよいよこの地方にも来るという知らせを、拡声機を通して聞きながら、ベッドの引出しをさぐり、マア坊の贈物を取り出し、包をほどいた。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
四時の自然の時間に、突如、廊下の拡声機から、「そのまま、そのままの位置で、気楽にお聞きねがいます。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
きょうは事務所からの依頼で花宵先生がはじめて講話をする事になって、「献身」と題するお話であるが、こうして拡声機を通して流れ出る声を聞いていると、非常に貴い人から教え訓されているような厳粛な気持になって来る。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
拡声機は夜明けちかくまで、青森方面の焼夷弾攻撃の模様を告げていた。
太宰治 十五年間 青空文庫