漏れ入る
もれいる
動詞
標準
文例 · 用例
ちょうど塵自身は眼に見えないくらい小さいにも拘らず、暗い室内に日光が漏れ入る場合には、その光線の中にある微塵が光って見えるのと同じ原理である。
— 中谷宇吉郎 『墨流しの物理的研究』 青空文庫
わずかに隣室の上部の欄間から光線がもれ入るに過ぎない。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
朝の歌天井に 朱きいろいで 戸の隙を 洩れ入る光、鄙びたる 軍楽の憶ひ 手にてなす なにごともなし。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
暫くの間その意味あり気な運動は繰返されると小さい灯は吹きけされ、外界から洩れ入る薄明りの中に鋭く青白い鏡の反射が一条流れた時小虫さえ憚かる囁きが繰返された。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫