猟者
りょうしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
少なくも鴨猟場で「鴨をしゃくう」のに比べると猟者の神経の働かせ方だけでも大変な差別があるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
この効果の最も著しく感ぜられる場合は、たとえば茂みの中を鉄砲を持って前進する猟者を側面から映写しながら追跡する場合である。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
スクリーンと自分の目とが静止しているとは思われなくて、スクリーンが猟者といっしょに進行するのを、絶えず目を横に動かして追跡しているとしか感じられない。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
とにかく自分はこの樹を好まぬので、ソコデその白楊の林には憩わず、わざわざこの樺の林にまで辿りついて、地上わずか離れて下枝の生えた、雨|凌ぎになりそうな木立を見たてて、さてその下に栖を構え、あたりの風景を跳めながら、ただ遊猟者のみが覚えのあるという、例の穏かな、罪のない夢を結んだ。
— イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 『あいびき』 青空文庫
「ヴクトウ、お前は知っとるじゃろう」 と、彼の息子のほうを見ながら「あの密猟者隊を解散させた時、あいつ等が私を殺ろすと云ったのを。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
まるで、山山への狩猟者のやうに発現されぬ処への探険者のやうに又戦場への出発してゐる兵士のやうに。
— 詩集(12)その他の詩篇 『小熊秀雄全集-13』 青空文庫
そうして、六年あまりもモザンビイクで暮すうちに、彼はカークという密猟者と親しくなった。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
30白い手の猟人とは、あまりに果敢ない香ひの狩猟者なのだ。
— 北原白秋 『香ひの狩猟者』 青空文庫