キ印
キじるし異読 きじるし・キジルシ
名詞多音語
標準
madness
文例 · 用例
僕はこわごわ起きあがってその跡に付いてたんやけど、何やら様子が不思議やったんで、軍曹に目を離さんでおったんやが、これはいよいよキ印になっとるんや思た、自分のキ印には気がつかんで――『軍曹どの危の御座ります』僕が云うたら、『なアに、くそ!
— 岩野泡鳴 『戦話』 青空文庫
「世の中にゃ、変わったキ印もあるもんじゃござんせんか。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
つまり、その心狂えるっていうやつが、殺された子どものそばにいるっていうんですがね」「キの字か」「そうそう、そのキの字なんだ、キ印なんだ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
なんでも、ご先祖代代日本橋のほうでね、手広くかつおぶし問屋をやっていたんだそうなが、なんのたたりか、代代キ印の絶えねえ脳病もちの血統があるというんですよ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
おげんはあの牢獄も同様な場所に身を置くということよりも、狂人の多勢居るところへ行って本物のキ印を見ることを恐れた。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
一月廿三日 雨后晴、泥中行乞、呼子町、松浦屋(三〇・中)波の音と雨の音と、そして同宿のキ印老人の声で眼覚める、昨夜はアル注入のおかげで、ぐつすり寝たので、身心共に爽やかだ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
例の鍋とり屋さんとまた同宿、徳須恵では女が安い話を聞かされた、一枚も出せば飲んで食つて、そして抱いて寝られるといふ、あなかしこ/\、それにつけても昨夜のキ印老人は罪のない事をいつた、彼は三十八万円の貯金があるといふ、その利子で遊ぶといふ、わはゝゝゝゝ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
どうも一寸キ印じゃないんですか」「いや、そうですか、全く御関係はないのですか」「無論ですよ、何か彼と共犯関係でもあるという御疑いなら御免|蒙りたいものですな」 これは勿論、半分冗談のつもりだったが、共犯関係という、或る犯罪を前提にした言葉は彼の為に聊か不用意だったとすぐ感じた。
— 浜尾四郎 『途上の犯人』 青空文庫
作例 · 標準
「あいつの行動、ちょっとキ印だよな。」と彼はこっそり言った。
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そんな無茶な計画、まるでキ印の沙汰だ。
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「何これ、キ印なデザイン!」と彼女は笑いながら言った。
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