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鰡八

鰡八
名詞
1
標準
文例 · 用例
ナゼならば、先生の唯一の好敵手たる隣りの鰡八御殿の主人公が、洋行から戻って来た暁には、またぞろ百五十万両もかけて、大盤振舞をするにきまっていますから、それを見せつけられた日には、先生もまた相当の手段方法を講じなければならないはずですから。
無明の巻 大菩薩峠 青空文庫
ところがその鰡八大尽は洋行の留守中であり、江戸の武家は長州征伐というわけで、風雲の気はおのずから西に走せてしまったようなあんばいだから、先生もいささか張合抜けの体です。
無明の巻 大菩薩峠 青空文庫
さればこそ鰡八大尽の如きをさえ向うに廻して大いに争ったが、その争いたるや君子――でないまでも卑劣な争い方は決してしていない。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
その普請というのは、そのころ有名な鰡八大尽というものの妾宅なのであります。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
鰡八大尽というのは、その頃の成金の筆頭でありました。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
「おれの隣へ来たのは鰡八の野郎か、それとは知らなかった、口惜しい」 道庵先生は、それと知った時に歯噛みをしたけれど、もう追附きません。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
その後とても、毎日毎日、鰡八大尽の妾宅へ詰めかける朝野の名流(?
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
今まで十八文で売っていた道庵先生、長者町といえば酔っぱらいの道庵先生と受取られるほどの名物であった先生が、鰡八大尽の妾宅が出来てからというものは、その名物の株を奪われそうになったのであります。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫