鯊釣り
はぜつり
名詞
標準
文例 · 用例
父親らしいのは少し酔っているようでしたが、お秀の店から鯊釣りの道具と餌を買入れて、船が岸を離れるとき運転手がまた迎えに来ますかと訊いたのに対して、不要の旨を答えたあとで、こう言いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
釣船宿のお秀は稼業柄、戸を早く開けて店つきを整え、定刻に廻って来る餌屋から鯊釣りの餌のごかいだの、鮒釣りの餌のきじだのを少し許り買ってから店先で朝刊を見ています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
釣りと網 寒鮒に始まって鯊釣り、鱚釣り、鯔、海津など、釣りと網とは花に次いでの江戸ッ児の遊楽だ。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
鯊釣りは彼岸を待っての垂綸で、東京湾の鱚釣りは脚立に限る。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
鮎は友釣りとドブ釣りが盛んになり、明治の釣師が知らなかつた飯蛸やダボハゼ釣りなどが、今では釣りの一項目となり、南アルプスの岩魚、琵琶湖のヒガイ、日光の鱒が、釣徒の釣心をそそるやうになつて来た。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
美人画の春信までが「美人鱚釣図」を描いてゐるし、北斎や広重も野釣りやハゼ釣りを描いてゐる。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
のん気な兵は、時々、ハゼ釣りなどやっていた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
ぼくは、春の乗っ込みブナ釣りと秋のハゼ釣りには、家内も子供も連れて行く。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫