満帆
まんぱん
名詞
標準
full sail
文例 · 用例
あたかも水先案内の小舟についてくる満帆の商船のごとくだ。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
その評価を追い風に、英国の小規模大学の一つに数学教授の席を得て、どこから見ても順風満帆。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
世間は既に政治小説に目覚めて、欧米文学の絢爛荘重なるを教えられて憧憬れていた時であったから、彼岸の風を満帆に姙ませつつこの新らしい潮流に進水した春廼舎の『書生気質』はあたかも鬼ガ島の宝物を満載して帰る桃太郎の舟のように歓迎された。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
荒れが歇むと、海上は静かな凪になって、船は爽やかな風に満帆を張って、気持よく駛った。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海』 青空文庫
二 広漠たる荒海の上を、数隻の船が、満帆に風を孕んで突進する。
— 豊島与志雄 『風景』 青空文庫
見る見るマストは満帆の風に吹きたわめられて、その根元は右に動き左に動き、ギイギイとものすごい音をたてる。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
道は勾配になっているわけではないが、さながら満帆の春風を負うて、長江に柔艫をやるような気分の下に、醍醐へ下るのであります。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
夜が明けると、いくらか風もやみ、船大工が大勢出てなんのこともなく舵をなおし、船は満帆に大風を孕ませながらまたもや北に向って走りだした。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
作例 · 標準
事業は順風満帆で、これからますます発展していくだろう。
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彼女の人生は、まさに順風満帆と呼ぶにふさわしい。
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困難を乗り越え、ようやく人生の航海が満帆になったように感じた。
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