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否応なしに

いやおうなしに
表現副詞
1
標準
whether one likes it or not
文例 · 用例
斯かる時芸術家が、否応なしに逐ひやられるのは風物の方へであり、世間がセチ辛くなればなる程、詩の方は却て浮世離れがして来るなぞといふことも、ありさうでないことではない。
中原中也 詩と現代 青空文庫
一度は途中でつかまって、否応なしに湯島辺のある茶屋に引っ張って行かれた。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
いつもわたくしの留守を狙って来て、否応なしに担いで行ってしまうんだそうで……。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫
大臣が勢いよく馬車に乗って出てくるのを見ると、すぐ駈けだしていって、否応なしにその馬車に飛び乗った。
有島武郎 星座 青空文庫
けれどもそれは、本当に来るのだろうかと疑わねばならぬほど遠いところにあるもので、しかもそれに襲われたが最後、知りながら否応なしに、苦しみと悲しみとに落ちこんでいかねばならぬものとなぜとはなく思いこんでいた。
有島武郎 星座 青空文庫
道々彼が思いめぐらしてきたような気持は否応なしに押しひしゃがれそうだった。
有島武郎 星座 青空文庫
けれども一日おきに向い合っているうちに、二人の距離と、彼自身の中に否応なしに育っていく無体な欲念との間に、ほとんど憎しみともいえそうな根深い執着を感じはじめていた。
有島武郎 星座 青空文庫
この天才の青年はいま芸魔に憑かれているのであろうか――苦しいほど快い脅えが千歳の身体の髄まで浸み、千歳を否応なしに弱気な娘にする。
岡本かの子 呼ばれし乙女 青空文庫
作例 · 標準
引っ越しの手伝いを頼まれ、否応なしに週末の予定が埋まってしまった。
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彼の魅力は、周りの人々を否応なしに引きつける力がある。
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時は否応なしに過ぎ去り、誰もその流れを止めることはできない。
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