骸
むくろ
名詞
標準
文例 · 用例
また、「キ、ヒ、ミ」も「月」が「月夜」となり、「火」が「火中」となり、「神」が「神風」となり、「身」が「むくろ」(骸)となり、「木」が「木立」になります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
猫柳つめたく青ざめた顏のうへにけ高くにほふ優美の月をうかべてゐます月のはづかしい面影やさしい言葉であなたの死骸に話しかける。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
月のはづかしい面影やさしい言葉であなたの死骸に話しかける。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
猫の死骸ula と呼べる女に海綿のやうな景色のなかでしつとりと水氣にふくらんでゐる。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
このへんてこに見える景色のなかへ泥猫の死骸を埋めておやりよ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
こちらの麥畑に累累と倒れて居ますのは、皆之れ佛蘭西兵の死骸でございます。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
ひとり友の群を離れて、クロバアの茂る校庭に寢轉びながら、青空を行く小鳥の影を眺めつつ艶めく情熱に惱みたり と歌つた中學校も、今では他に移轉して廢校となり、殘骸のやうな姿を曝して居る。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
その父の墓も、多くの故郷の人人の遺骸と共に、町裏の狹苦しい寺の庭で、侘しく窮屈げに立ち竝んでる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫