短呼
たんこ
名詞動詞-サ変
標準
shortening a vowel
文例 · 用例
ただし、いったんこの土地を共有した以上は、かかる差別は消滅して、ともに平等の立場に立つのだということを覚悟してもらわねばなりません。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
柿江は腹をぺったんこに二つに折って、胡坐の膝で貧乏ゆすりをしながら、上眼使いに指の爪を噛んでいた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」「むむ、持たんことがあるもんだか。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
横土間で誂へを聞くのが、前鼻緒のゆるんだ、ぺたんこ下駄で、蹠の眞黒な小婢とは撰が違ふ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
けれども一たんこの寮へわたくしが入ると、まるで鼠取りの籠の中へ鼠が入った途端に〆めたとばかり捕え主が苛め出すように、池上はすぐさま嫉妬し始めました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
人間の廃朽品である乞食に就ても同様で、一たんこれと目ざした乞食に向けては執拗に詮索を追躡して行く性分である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
孔子は斎戒すること三日の後、哀公の前に出て、義のために斉を伐たんことを請うた。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
かくの如く遠藤の決死は頗る悲壮であるが、彼は、長政が初めて佐和山に於て信長と対面したとき、信長の到底頼むべからざるを察し、急に襲って討たんことを提議し、長政の容るるところとならなかった事がある。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
作例 · 標準
言語学者は、方言における母音の短呼化現象を研究している。
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彼の話す言葉には、特徴的な短呼が多く含まれていた。
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この地域では、特定の単語の末尾が短呼される傾向がある。
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