安んぞ
いずくんぞ
副詞
標準
how
文例 · 用例
思想と恋愛とは仇讐なるか、安んぞ知らむ、恋愛は思想を高潔ならしむる※母なるを。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
迷いて返るを知らず、罪|安んぞ逃るべき。
— 田中貢太郎 『牡丹燈記』 青空文庫
安んぞ知らむ恋愛は思想を高潔ならしむる慈母なるを。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
『安んぞその詐りにあらざるを知らんや。
— 芥川龍之介 『西郷隆盛』 青空文庫
古人の言に、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」 とて、小人が英雄の心事を解し得ぬに譬えたが、この句は独り人物の大小の差を示すのみにあらで、小人と小人の間にも、大人と大人との間にも当たる言である。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
彼等は彫琢したる巧句を得べし、然れども妖魅せられざる前の巧句は人工なり、安んぞ神霊に動かされたる天工の奇句を咏出する事を得んや。
— 北村透谷 『松島に於て芭蕉翁を読む』 青空文庫
いわゆる象山が「微臣別に謀を伐つの策有り、安んぞ風船を得て聖東に下らん」といいしは、また以てその意の存する所を知るべし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
象山また復書を持ちて夷国に到らんと欲す、則ち曰く、「微臣別に謀を伐つの策あり、安んぞ風船を得て聖東に下らん」と。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
「いかにしてこの世の無常を悟れというのか。我はい安んぞ、ただ嘆き悲しむばかり。」と、老いた詩人は呟いた。
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「おのが身の不運、安んぞ我に降りかかる。聞くに忍びぬ話ばかりぞ。」と、その武士は憤った。
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彼女は静かに問いかけた。「人の心の奥底にある真実を、安んぞ容易く見抜くことができるというのだ。」
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「これほどの大義を前にして、安んぞ腰を引くことができようか。進むのみぞ。」と、若き指揮官は兵士たちを鼓舞した。
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