だのに
だのに
接続詞
標準
and yet
文例 · 用例
冬の野原を夏の風が行くに煙が去つた情熱の火が突進するブツカルものもなく――だから不可ない昔からあつたものだのに今新たに起つたものだそれを如何して呉れるい横から眺めてゐるな誰の罪でもない必要ぢやない欲しいだけだ
— 中原中也 『情慾』 青空文庫
だのにTは女が私の所を去る一ヶ月前に死んだので私にはもはや知人といふものは東京になくなつてゐたのである。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
「偉い事の出来る人間だつたら中学のこと位分つてゐる筈だのに、中学はまづくてその上のことが分つてゐるなんて、一寸考へたつて馬鹿げたこととは思へないのだらうかねえ、あんたは。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
母の頭から、――それでなくても少い髪だのに、梳が落ちかけててる、向ふに行く後姿をみ送る時、彼は梳のことを注告しようかとも思つたが、それさへ情なくつて出来なかつた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
それだのに私に何か、別ないやらしい下心でもあるみたいなへんな言ひ方をするんだもの。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それだのに、知らなかつたなんて嘘ついて、ひどいわ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それだのに、女はおれを高邁な理想主義者だと思つてゐるらしく、なかなか誘惑してくれない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
焚火に暖まっていると、きょうは、七月の二十三日だのに、という声が、一行の中から洩れた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一生懸命勉強しただのに、試験に落ちてしまった。
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彼女は親切にしてくれただのに、感謝の言葉もなかった。
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雨が降っているだのに、彼は傘を持たずに外出した。
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