相依
そうい
名詞
標準
文例 · 用例
それを無理に御目出たがろうとすると、所謂太倉の粟陳々相依るという頗る目出度ない現象に腐化して仕舞う。
— 夏目漱石 『元日』 青空文庫
しかしよく考へて見ると、此処が即我が社会(全体)主義の、尤も有難き所以なので有つて、異つて居ると云ふのが、即、御互ひに相依らなければならないと云ふ所以なのだ。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
右の文は真諦俗諦相依の意義を顕わしたものと解される。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
閑寂な村にあつて、隣保相依る心は、機の音までが同情の交流になるのである。
— 島木赤彦 『諏訪湖畔冬の生活』 青空文庫
然るに一哲學説に就て其が哲學史上に於ける意義を探るが爲には、我々は先づ哲學史なるものが單に諸哲學説の列記ではなくして、諸説の間に論理的關係が成立し、相依つて一統體をなすことを豫想しなければならぬ。
— 桑木嚴翼 『哲學と哲學史』 青空文庫
「教無くして歴史は無く、歴史無くして教もない、教と歴史とは相依って立つもので、其の端を知ることは出来ぬ」のだそうである。
— 戸坂潤 『再び科学的精神について』 青空文庫
人間が機械を駆使して自然を征服した、今度は機械が人間を駆使してこれを征服するの時代となるのではないか、どうかそうでない様にしたい、人間と機械が相依り相助けて行く世の中に是正は出来ないものか。
— 第一冊 植民地の巻 『百姓弥之助の話』 青空文庫
』テラモニデース・アイアース偉大の將は答へ曰ふ、『あゝ光榮のメネラオス、なんぢの言句すべて善し、 715メーリオネースと汝今、急ぎ屍體をとりあげて、戰場の外運び行け、あとに殘りて我二人、心も一つ名も一つ、勇を奮ひて英剛の將ヘク,トルとトロイアの軍に向つて戰はむ、先にも二人相依りてはげしく苦鬪行へり。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫