木の子
きのこ
表現名詞頻度ランク #15604 · 青空 0 例
標準
kinoko
文例 · 用例
「民や、お前が菅笠を被って歩くと、ちょうど木の子が歩くようで見っともない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
大正九年八月、私はその蓮池城址に登って、その林の中で紅色をした大きな木の子を見つけて、それを採り、其処からおりて、畑の中で村の人がしょうがさまと云っているその次郎兵衛の墓を見た。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
大王深山にして嶺の木の子を拾い、沢の岩菜を摘んで行いたまいけるほどに、一人の梵士出で来りて御伽仕るべしとて仕え奉る。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
大王嶺の木の子を拾いに坐したる間に、この梵士后を盗んで失せぬ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
その桐の木は背こそ高くても、まだ木の子供でして、『いよ/\東京の方へ行くんですか。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
この言葉は恐らくは一生の間、薄暗い僕の脳味噌のどこかに木の子のやうに生えてゐるであらう。
— 芥川龍之介 『二人の友』 青空文庫
中には耳と呼ぶよりも、如何なる因果か顔に生えた、木の子のようなのも少くない。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
それから十分ばかりたった後、僕等はやはり向い合ったまま、木の子だの鶏だの白菜だのの多い四川料理の晩飯をはじめていた。
— 芥川龍之介 『湖南の扇』 青空文庫
作例 · 標準
古いお伽話の中では、山の精霊たちが「木の子」を収穫して宴を開く場面が描かれている。
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「ほら、これこそが山の恵みである木の子だよ」と、祖父が籠いっぱいの成果を自慢げに見せてくれた。
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この地方の古い献立表には、現代のカタカナ表記ではなく「木の子」と趣のある文字が並んでいる。
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