氏人
うじびと異読 うじひと・うじうど
名詞
標準
lineal descendant
文例 · 用例
十三日、辛卯、鴨社の氏人菊大夫長明入道、雅経朝臣の挙に依りて、此間下向し、将軍家に謁し奉ること度々に及ぶと云々、而るに今日幕下将軍の御忌日に当り、彼の法花堂に参り、念誦読経の間、懐旧の涙頻りに相催し、一首の和歌を堂の柱に注す、草モ木モ靡シ秋ノ霜消テ空キ苔ヲ払フ山風同年。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
そして、氏中最も正系に属する人を氏上と称して尊信し、他を氏人と言つたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
一つの氏に、氏人が多くなると、その一部は新らしく土地を求めて、住居を作つて、その地名などに依つて氏を作つたが、それを小氏と称し、はじめの氏を大氏と呼んだ。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
どこまで若返りたいのであろうと醜く思った源氏は皮肉に、かざしける心ぞ仇に思ほゆる八十氏人になべてあふひを と書いてやると、恥ずかしく思った女からまた歌が来た。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
(昭公二十八年) 攝陽群談一二に嵯峨の弘仁三年六月岩氏人柱に立つたと見え、卷八に其娘名は光照前、美容世に勝れて紅顏朝日を嘲けるばかり也とある。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
爾時に諸国に其氏人を求む。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
此氏人が「君」姓を名告つてゐたのは、可なり古い時代から存続し、而も其が信仰的な意味を濃厚に持つて居り、其上、其姓の「きみ」が、女戸主であつたことを示してゐる。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
同様に、垂仁(生目天皇)朝と、此氏人男系の祖(円目王)とを結びつけて居るのも、亦理由があるのだ。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
作例 · 標準
例句