回り合わせ
まわりあわせ
名詞
標準
(turn of) fortune
文例 · 用例
大学を卒業して大学院に入り、そうして自分の研究題目についていわゆるオリジナル・リサーチを始めてほんとうの科学生活に入りはじめたころに、偶然な機会でまた同時に文学的創作の初歩のようなものを体験するような回り合わせになった。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
函館市は従来しばしば大火に見舞われた苦い経験から自然に消防機関の発達を促され、その点においては全国中でも優秀な設備を誇っていたと称せられているのであるが、それにもかかわらず今日のような惨禍のできあがったというのは、一つには上記のごとき不幸な偶然の回り合わせによるものであるには相違ない。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
しかし統計に関する数理から考えてみると、一家なり一国なりにある年は災禍が重畳しまた他の年には全く無事な回り合わせが来るということは、純粋な偶然の結果としても当然期待されうる「自然変異」の現象であって、別に必ずしも怪力乱神を語るには当たらないであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
同じく評判のドイツ映画「青い天使」のすぐあとでこのフランス的なるフランス映画を見たことは望外のおもしろい回り合わせであった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
そうしてもう一つおもしろいことには、そのあとでまた、無声ではあるが、ソビエト映画の「大地」を見て、そして最後に大日本松竹国産発声映画「マダムと女房」というのを見ることになったのも思えば妙な回り合わせである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
しかし、思うに今世界的にいわゆる名監督と呼ばるる第一人者たちは、いずれも皆群を抜いた優秀な頭脳の所有者であって、もしも運命の回り合わせが彼らを他の本職に導いたとしたら、おそらく、彼らはそれぞれの方面でやはり第一人者でありうるだけの基礎的素質を備えているのではないかという気がする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
それが最近に不思議な因縁からある日の東京劇場におけるその演技を臍の緒切って始めて見物するような回り合わせになった。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
しかしもしかこれで、何かの回り合わせで、自分でゴルフをやり始めたら、また現在とはよほどちがった気持ちで、この緑の草原が見直されることであろう。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
作例 · 標準
今日のこの良い回り合わせに感謝するしかない。
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これも何かの回り合わせだろう、偶然の再会だった。
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不思議な回り合わせで、私たちは再び巡り合った。
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