這い降りる
はいおりる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to climb down
文例 · 用例
猩々がその切りさいなんだ死体をかかえて窓へ近づいてきたとき、水夫は胆をつぶして避雷針の方に身をすくめ、その避雷針を這い降りるというよりもむしろ辷り降りて、一目散に家へ逃げ帰った、――その凶行の結果を恐れ、また恐怖のあまり猩々の運命についてのいっさいの懸念をすっかり棄ててしまって。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
しかし、彼は窪地の中に這い降りると、彼女の楯のようにひれ伏して矢を防いだ。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
軽くさするように這い降りる。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
高台を一段下まで降りた犬たちはそこで立ち止まり、頭を真っ直ぐ伸ばし、舌を垂らし、ジリジリと峡谷を這い降りる私たちを待っていた。
— クリスマス・ストーリー 『千里眼の村』 青空文庫
…… その小蛇は、しばらくの間、顔の上をノロノロと這い廻って、焔の様な黒い舌で、血のりを嘗めていましたが、やがて、顎を伝って、首から床へと這い降りると、何とも云えぬ、丁度奥村源造の呪いの言葉を思出させる様な、いやないやな恰好に、鎌首をもたげながら、スルスルと僕の方へ這い寄って来るではありませんか。
— 江戸川乱歩 『魔術師』 青空文庫
家内めが変わり果てた姿になっております……よくお見調べくださいまし」 近寄るまえに小娘はさかしくもおけの上からはいおりると、右門の狂わぬ検証を一刻も早く待ちのぞむかのように、重いふたをけんめいに取りのけました。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
ヘビかトカゲでなくては、このかべを、はいおりることはできないでしょう。
— 江戸川乱歩 『虎の牙』 青空文庫
この巨大なおばけカブトムシは、やがて塔をはいおりると、森の中を、だんだん、こちらへ近づいてきました。
— 江戸川乱歩 『鉄塔の怪人』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは裏山の急な斜面を、泥だらけになりながら這い降りてきた。
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足場が不安定だったので、はしごを慎重に這い降りるようにして降りた。
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屋根の上から猫が器用に軒先を這い降りる様子を、下から眺めていた。
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