尻目にかける
しりめにかける
表現動詞-一段
標準
to look askance (at)
文例 · 用例
と、腰掛にぢつと坐り込んでゐた女は靜に空氣草履をはいて、寢倒れた乘客達や、卑しげな眼を向けてゐる政黨屋達の姿を尻目にかけるやうにして、呼び入れた赤帽に旅行鞄を、そして、右手にオペラパツク、左手にパラソルをと、はいつて來た時の樣子さながらにそそくさと車室を出て行つた。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
野の百合はソロモン王の栄華を尻目にかける頑な心の持主である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
」「どんなもんだ」 がんりきは、いよいよ得意になって社殿の中を尻目にかける。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そこで今回こそは花廼屋を尻目にかける絶好の機会。
— その十一 稲妻は見たり 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
」「ああ、あの酒屋さん――」 女の子は急にとんきょうな声を出して、二人を見くらべていたが、最後に、次郎を尻目にかけるようにして、奥に走りこんだ。
— 第三部 『次郎物語』 青空文庫
そして、とうとう夫人は次郎を尻目にかけるようにして、部屋を出て行ってしまった。
— 第四部 『次郎物語』 青空文庫
もっともあの時代には、大学などを尻目にかけるということが非常にいさぎよいことのように感ぜられた。
— 和辻哲郎 『露伴先生の思い出』 青空文庫
ひよつとこめらはわれこそといはないばかりにぱつと一斉に手をあげてこの理不尽な卑怯なしかたに対して張り裂けるほどの憤懣をいだきながら、さすがに自分ひとりを愧ぢ顔を赤くして手をあげずにゐる私をじろじろとしりめにかける。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
作例 · 標準
新任の部下は、ベテラン社員たちのことを尻目にかけてばかりいた。
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彼は皆の忠告を尻目にかけて、危険な取引に手を染めてしまった。
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父親は息子の勝手な行動を尻目にかけて、ため息をついた。
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標準
to cast an amorous glance at
作例 · 標準
廊下ですれ違った彼女の横顔を、彼は思わず尻目にかけてしまった。
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隣の席の憧れの先輩を、こっそり尻目にかけてはドキドキしていた。
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その人気俳優は、控え室から出てくる女優たちを尻目にかけていたという噂だ。
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