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独人

どくにん
名詞
1
標準
文例 · 用例
犯人を捕えると、直ぐに商会内の私設監獄にぶち込んだばかりでなく、此の事件を逆用し、独逸領事と結んでラウペパ王に迫り、賠償を取るのは勿論、更に脅迫によって勝手な税法(白人、殊に独人に有利な)に署名させるに至った。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
肌寒くなつた、掛蒲団なくては眠れなくなつた、これ私のやうな貧乏な孤独人はキタヱられるのである。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
これより我と其独人との間に破格なる会話は初められぬ。
石川啄木 閑天地 青空文庫
ミュラーは独人で英国に帰化し、英人の勝れた分子は皆独人と血を分けた者に限り、英独人が世界でいっち豪いように説き、またしきりに古インドの文明を称揚して、インド人を英国に懐柔して大功あった。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
すなわちここに兎と書くのは英語でヘヤー、独名ハーセ、ラテン名レプス、スペイン名リエプレ、仏名リエヴル等が出た、アラブ名アルネプ、トルコ名タウシャン、梵名|舎々迦、独人モレンドルフ説に北京辺で山兎、野兎また野猫児と呼ぶとあった。
兎に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
「何アに、米さんは一人寝せときゃええさ、なア米さん、独人り寝てるわのう。
横光利一 青空文庫
それでそこの魚屋の主人は米は障子を開ける前に、きっと叔父さんは常日ものように笑っているだろうと思って覗いて見たが、独人りで恐い顔をして庭の同じ処を見詰めていた。
横光利一 青空文庫
餉台は奥の間へ持って行かれたし、母が先生の傍へつききりなので彼は台所の畳の上で独人あてがわれた冷やっこい方の御飯をよそって食べ始めた。
横光利一 青空文庫