安南
アンナン
名詞
標準
Annam (old name for Vietnam)
文例 · 用例
妾は、皮膚の色|褪せた波斯族、半黒黒焼の馬来人、衰微した安南の舞姫の裡にあって、日露戦争役の小さい誇を、桜の花の咲いた日本の衣服に輝かせていました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
耳底に女の好物でものこるように、交響楽によって嗜色人の踊がはじまると、軍隊的な組織も粋な衣服にかくれて、部屋にいる人間の甘い唾液のなかを、安南の××がとおりぬけるのだ。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
場合によってはと考えて、初から娘の旅券には暹羅、安南、ボルネオ、スマトラ、爪哇への旅行許可証をも得させてあったのが、幸だった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
八年春三月、工部尚書厳震安南に使するの途にして、忽ち建文帝に雲南に遇う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
高麗、唐土、暹羅国、カンボジャ、スマトラ、安南、天竺、世界ははて無く広がって居りまする。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
高麗大明、安南天竺、南蛮諸国まで相手に致しての商人でござる。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
寛永元年五月|安南船長崎に到着候時、三斎公は御薙髪遊ばされ候てより三年目なりしが、御茶事に御用いなされ候珍らしき品買い求め候様|仰含められ、相役横田清兵衛と両人にて、長崎へ出向き候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
寛永元年五月|安南船長崎に到着候節、当時松向寺殿は御薙髪遊ばされ候てより三年目なりしが、御|茶事に御用いなされ候珍らしき品買求め候様|仰含められ、相役と両人にて、長崎へ出向き候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日安南について考えている。
安南という言葉は日本語で重要だ。
彼は安南の意味を理解している。
この文には安南が含まれている。