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柔順

じゅうじゅん
名詞
1
標準
文例 · 用例
何事にも几帳面で、怒らない時には柔順な敏夫は、私の父の塑像の前に行つて、「おぢいちやま御機嫌よう、おばあちやま御機嫌よう、ママ御機嫌よう」 一々頭を下げて誰にともなく云つてから、私の所に來て、「パパ御機嫌よう」と挨拶した。
有島武郎 小さき影 青空文庫
」 これに一言句あるべき処を、姉さんは柔順いから、「お出花が冷くなって、」 と酒井の呑さしを取って、いそいそ立って、開けてある肱掛窓から、暗い雨落へ、ざぶりと覆すと、斜めに見返って、「大な湯覆しだな、お前ン許のは。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
それを、お前、大先生に叱られたって、柔順に別れ話にした早瀬さんも感心だろう。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
お蔦は病気で気も弱って、「遠慮しましょうかね、」と柔順しく膝の上へ大事に置く。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
)(柔順なものじゃ、や、よう肯かしゃれたの……おおおお。
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あゝ、うつくしい白い指、結立ての品のいゝ圓髷の、情らしい柔順な髱の耳朶かけて、雪なす項が優しく清らかに俯向いたのです。
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爺どのは悚然として、はい、はい、と柔順になって、縄を解くと、ずりこけての、嘉吉のあの図体が、どたりと荷車から。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
障らないで、熟と柔順くしてさえいれば、元の通りに据直って、夜が明けます。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫