絵姿
えすがた
名詞
標準
portrait
文例 · 用例
ティアガルテンの冬木立や、オペラの春の夜の人の群や、あるいは地球の北の果の淋しい港の埠頭や、そうした背景の前に立つ佗しげな旅客の絵姿に自分のある日の片影を見出す。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
「これなんだね」「鉄道馬車」「これなんだね」「お勤め人、洋服を着て鞄持って」 四郎はその絵姿をつくづく眺めていたが、やがて言った。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
人造人間の弾機によって、そのたびに粋なナイト・ドレスをつけた夜の女が、写真に絵姿となってあらわれるのだ。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
そうしてこの窓にヒロインの絵姿のビラがはってあるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
以上が画工エリックの物語で、同雑誌記者の附記する所によれば、彼の画工の筆に成った恐しき婦人の絵姿は此のほど全く出来したが、何さま一種云われぬ物凄い恐しい顔である、婦人の如き、其の図を一目見るや忽ちに魘えて顫えて、其後一週間ほどは病床に倒れたという。
— 岡本綺堂 『画工と幽霊』 青空文庫
が併し、その絵姿が美しければ美しい程、云いようのない愁しみの影が心の底に頭を擡げて来るのをドリアンは気がついた。
— The Portrate of Dorian Gray 『絵姿』 青空文庫
ドリアンは其処で、ベエシル・ハルワアドの画いた己れの絵姿と向き合って、更に鏡の中に本当の自分の姿を映して見比べているのであった。
— The Portrate of Dorian Gray 『絵姿』 青空文庫
そして素早く中へ這入ると何時もの如くに後に扉を閉して、さて絵姿に掛けられた紫の覆を引いた。
— The Portrate of Dorian Gray 『絵姿』 青空文庫
作例 · 標準
祖母は、若い頃の自分の絵姿を大切に飾っていた。
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肖像画ではなく、もっと日常的な「絵姿」として描いてほしい。
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博物館で、歴史上の人物の迫真の絵姿を見た。
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子供の成長記録として、時々絵姿を残しておくと良い思い出になる。
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