痛嘆
つうたん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
deep lamentation
文例 · 用例
吾輩は敢て重い荷物を担がせられたから憤慨するのではないが、一国の生命は地方人士の朴直勤勉なる精神にありとさえいわれているのに、その地方人士の一部がかくも懦弱にして狡猾なる気風に向いつつあるのは、実に痛嘆すべき次第である。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
淫猥なる自然主義文学の流行、実に国家の為に痛嘆すべき也。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
其害毒の流るゝところ、日本の将来に向って、社会主義又は自然主義の流行よりも更に痛嘆すべきものあらん。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
ミケランジェロだって、その当時は大理石の不足に悲憤痛嘆したのだ。
— 太宰治 『鬱屈禍』 青空文庫
華厳の滝が涸れたところで、私は格別、痛嘆しない。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
薩長でなければ、人ではありませんよ」と、新一郎は、薩長の権力が動かすべからざるものであることを痛嘆した。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
私は、こうした男の刑期を、監獄内の善行なるものに依って、短縮した当局者の不明を痛嘆するのですが、然しそれはそれとして置いて、坂下鶴吉の善行がこの程度の善行であった如く、彼の監獄内の信仰なるものも、やっぱりこうした種類の信仰ではなかったかと思うのです。
— 菊池寛 『ある抗議書』 青空文庫
日本主義が勃興し、日本国体の神聖が強調される今日、未だに真に八紘一宇の大理想を信仰し得ないものが少なくないのは誠に痛嘆に堪えない。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫