金幣
きんぺい
名詞
標準
文例 · 用例
祇園の傘鉾にも四条西洞院のものには、傘の上に花瓶を据ゑて、自然木の松と三本の赤幣束が挿してあり、綾小路や室町のものも傘の上の金鶏が卵を踏んでゐる後に、金幣が二本立てられてゐた。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
そればかりか、中軍に持っていた金幣の馬標まで、敵手に奪われてしまい、主従、ちりぢりになって逃げ走った。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
一死ただこれ君命あるのみと、敵中へ馳せもどって、金幣の馬標をとりかえして来た少年水野の如きは、退却に際しても、何の理窟もこねなかったが、諸将のうちには、岐阜帰着後も、こんどの引揚げと、その犠牲に対して、信長への批判や懐疑がひそかに絶えなかった。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
しかし、時すでに、堀秀政、小川佐平次らの先鋒隊は、狐塚を突破し、支えに立つ柴田の将士には目もくれず、彼方へ奔る金幣の馬簾一つを各※目がけて、「匠作はあれよ。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
金幣の馬簾の下には、忽ち、三十余名、一かたまりに集まった。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
彼のいるところに、金幣の馬印は添い、馬印の行く所に、味方は駈け集まる。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫