撮み出す
つまみだす
動詞
標準
文例 · 用例
無益に言を用ゐんより、唯手柔に撮み出すに如かじと、直行は少しも逆はずして、「ああ宜いが。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
最後に、私はピンセットでリバノールガーゼを撮み出す。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
摘み出すぞ」「相手が子供だと、与の公もえらい鼻息だね。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
そしてそこに小さく折りたたんであった五円紙幣を摘み出すと、彼女の小さい掌の中に握らせた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
その別棟に関しては、私が資金を用意しました」「その七年のなかで、後藤美代子さんとの関係でもっとも印象深い出来事をひとつ、摘み出すことは可能ですか」 という日比谷の質問に、「一度だけキッスしたことです」 という答えが返って来た。
— 片岡義男 『道順は彼女に訊く』 青空文庫
特に病理解剖に於ては其病竈が大多数の場合に内臓に存する為に、胸部は其骨も筋も一所に扱い、其前壁にある肋骨をザクザク挾み切る事によって一枚の略三角形の板として除いた後その中にある心臓や肺を摘み出す。
— 森於菟 『屍体異変』 青空文庫