水泳場
すいえいじょう
名詞
標準
文例 · 用例
懸賞百兩と聞て其日から河にどぶん/\飛込む者が日に幾十人さながらの水泳場を現出したが何人も百兩にあり着くものは無つた。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
父の水泳場は父祖の代から隅田川岸に在った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
このように夏|稼ぎの水泳場はたびたび川筋を変えたが、住居は今年の夏前までずっと日本橋区の小網町に在った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
だからこの夏期は夜番と云いつくろって父娘二人水泳場へ寝泊りである。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
駸々と水泳場も住居をも追い流す都会文化の猛威を、一面灰色の焔の屋根瓦に感じて、小初は心の髄にまで怯えを持ったが、しかししばらく見詰めていると、怯えてわが家|没落の必至の感を深くするほど、不思議とかえって、その猛威がなつかしくなって来た。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
このなつかしさに対しては、去年の夏から互に許し合っている水泳場近くの薄給会社員の息子薫少年との小鳥のような肉体の戯れはおかしくて、想い出すさえ恥じを感ずる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
それに引きかえて、自分への興味のために、父の旧式水泳場をこの材木堀に無償で置いてくれ、生徒を世話してくれたり、見張りの船を漕いでくれたりして遠巻きに自分に絡まっている材木屋の五十男貝原を見直して来た。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
「お手本をも一度みんなに見せといて、それからやらせます」 脂肪づいた小富豪らしい身体に、小初と同じ都鳥の紋どころの水着を着て、貝原はすっかり水泳場の助手になり済ましている。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
ウィキペディア
水泳場(すいえいじょう)とは、海水浴場やプールと同様の機能を有する水泳のための環境および施設のうち、淡水環境に存在するものの日本語呼称である。ただし、適用は日本に限定されるものではない。
出典: 水泳場 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0