ものの本
もののほん
表現名詞
標準
some book
文例 · 用例
だが子供の心理が不變の限り、童話そのものの本質が變化するやうなことは有り得ない。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
というのは、従来世に現われている蕪村論や芭蕉論は、すべていわゆる俳人の書いたものであり、修辞や考証の解説上で、専門的に入念を極めた絶好の書であるけれども、俳句そのものの本質しているリリックの真精神を意外に忘却しているものが多いのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
真当の恋というものの本質も標準も私が必ず知って居るというわけではないけれど、とにかくより執拗なより永遠的なものということですの。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
審査委員が如何に私情ないしは私利のためにもせよ、学位授与の価値の全然ないような低能な著者の、全然無価値かあるいは間違った論文に及第点をつけることが出来ると想像する人があれば、それは学術的論文というものの本質に関する知識の全く欠如している人に相違ないであろう。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
そうすれば学位に対する世間の迷信も自然に消滅すると同時に学位というものの本当の価値が却って正常に認識されるであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
しかしこういう場合でも、一方では音の方向知覚というものの本来不確実なために、また一方では劇場の複雑な反響のために、なおその上に、視像の暗示にだまされる錯覚のために、実際はたいした不都合は感じないかもしれない。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
また例えば子供の誤って呑込んだおはじきが消化器系を通過する径路を示すのを見たが、これなどでも消化器というものの本質には少しも触れないで、ただ土管のつながりのようなものとしか思われないように出来ていた。
— 寺田寅彦 『教育映画について』 青空文庫
詩の本来の目的は寧ろそれらの者を通じて、人心の内部に顫動する所の感情そのものの本質を凝視し、かつ感情をさかんに流露させることである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつもものの本を読んで、知識を深めている。
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週末は、図書館でものの本を借りて読むのが楽しみだ。
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このものの本には、貴重な情報が載っている。
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標準
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作例 · 標準
書斎には、歴史に関するものの本がぎっしり並んでいる。
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子供の頃からものの本を読むのが好きだった。
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大学の図書館には、専門分野のものの本がたくさんある。
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