心覚えに
こころおぼえに
副詞
標準
as a reminder
文例 · 用例
このつかまえにくい頭としっぽをつかまえようというのではないが、世間にうとい一学究の書斎のガラス戸の中からながめたこの不思議な現象のスケッチを心覚えに書きとめておこうというのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
私も初手の内は二軒三軒と心覚えにしておいたが、蛇の道は蛇じゃ、段々その術に長ずるに従うて、蔓を手繰るように、そら、ぞろぞろ見付かるで。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
晩方の心覚えには、すぐその向うが、おなじ、ここよりは広い露台で、座敷の障子が二三枚|覗かれた――と思う。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
心覚えに致しておく要がある。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
第二日の研究は私の「戦争史大観」であり、その説明のための要旨を心覚えに書いてあったのが「戦争史大観」の第一版である。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
いい図柄や色気のものがたんとあって、つい懐ろの写生帖を取り出しては、心覚えに縮図させられる気にさえなった程だった。
— 土田麦僊追悼 『土田さんの芸術』 青空文庫
ここに表わしたのは私がほんの心覚えにノートにとつておいたもので無論正確な図ではない。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
然しそれは単に岩見の心覚えに止まって、或る地点――それは岩見にとっては容易に覚えて居られる地点であり、それから先を暗号によって心覚えにしたのですから、暗号は解けてもその地点は判らないために、どうする事も出来ないのです。
— 甲賀三郎 『琥珀のパイプ』 青空文庫
作例 · 標準
忘れっぽい自分のために、スマホのカレンダーに心覚えに入れておく。
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後で確認できるように、会議の要点を心覚えにメモしておいた。
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領収書の裏に、何の支払いだったかを心覚えに書いておいた。
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