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聞ゆる

きこゆる
連体詞
1
標準
famous
文例 · 用例
時は今|何時にか、あれ、空に聞ゆるは上野の鐘ならん。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
三つ口など囃して小さき子の大路を走れるは、さも淋しき物のをかしう聞ゆるやと浦山しくなん。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
此宿はこゞゐの森にもあらぬを、この夜頃たえせず声の聞ゆるが上に、ひるさへかく」と打出したれば、友は得ときがたきおもゝちして、「何をかのたまふ」とたゞに言ふ。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
この辺りは荒川西より東に流れて、北の岸は卑湿の地なるまゝいと荒れたれば、自然の趣きありて、初夏の新蘆栄ゆる頃、晩秋の風の音に力入りて聞ゆる折などは、川面の眺めいとをかしく、花紅葉のほかの好き風情あり。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
」「こいしくば、たずねきてみよ、みずの底、ああ、せめて、もう一言、あの、――」聞ゆるは、ただ、波の音のみにて。
――(生れて、すみません。) 二十世紀旗手 青空文庫
渓流の音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳には入らない。
国木田独歩 恋を恋する人 青空文庫
空気は重く湿めり、空には風あれども地は粛然として声なく、たゞ渓流の音のかすかに聞ゆるばかり。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
(目※連の声が聞ゆると同時に、阿難と娘を縛めたる毛綱おのずと断れ落つ。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
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